単純な場所

sophisticated girl; plain space

アナザヘヴン

『アナザヘヴン』を観る。もったいぶってはいるものの、所詮は『ヒドゥン』の剽窃である。話の筋に感心するところなどない。江口洋介が好きで観ているようなものだが、その造形は陳腐である。松雪泰子が演技をしていない一方、原田芳雄は一人、気を吐いている。とはいえ、そもそも悪意がどうとかいう惹句には臍が茶を沸かすというものである。悪意に関する考察は不在であり、悪趣味な意図があるばかりなのだ。

Published on: 2001/9/6

Categories: 映画