容疑者 室井慎次
『容疑者 室井慎次』を観る。全体として押井守の影響が顕著というのはいつものことながら、君塚良一自身が監督を務めている本作は、風合いとしてはユニークなものがあって、恐らくは悪夢をモチーフにした演出の計画に従って作りこまれている。それもこれも、ありえないというクライマックスを成立させるためだと思われるからには、なかなかに好感がもて、世評はどうか知らないが結構、気に入ったのである。田中麗奈は頑張っているものの、冒頭あたりの演技はちょっとね。
Published on: 2006/4/29
Categories: 映画