単純な場所

sophisticated girl; plain space

深圳上空では深夜から時どき、雷が光っていたのだけれど、早朝にかけては雨をともなって激しい嵐の様相となる。夜空を明るくする程度だった雷はしだいに重低音となり、その振動すら体感できそうな感じで空気を振るわせる。低緯度地方の雷雨というのはまた、これまで経験したものとはやや違う気がする。朝4時過ぎには一時停電となって空調も止まって、眼下の市中からはさまざまな電子音で継続的に警告音が鳴り響く。ホテルの高層階に宿泊しているので、やや心細いものがある。

思えば到着便は香港に近づくにつれて雲の厚さがもたらす揺れがあるだろうことを予告していた。天候は明日にかけて荒れ模様と予想されており、わざわざ嵐の中に飛び込んできたと言えば言えなくもない。

Published on: 2025/8/5

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