時事
日本橋編となった『べらぼう』は、天明の噴火や大洪水に翻弄される市井の生活が描かれて吉原編ともやや違うトーンだけれど引き続きおもしろい。米騒動に次いで自然災害と物価高に苦しむ庶民という文脈は、もちろんもともと現代の写しになることが意図されているはずだけれど、時節への共鳴の具合は絶妙でたびたび感心する。
結局『エルピス』もほとんど一直線に最終話まで観ることになったのだけれど、すぐれたドラマには通底するものがあって、時代に呼応した波長はそのひとつであろう。
Published on: 2025/8/17
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