単純な場所

sophisticated girl; plain space

ふたりの証拠

アゴタ・クリストフ『ふたりの証拠』を読む。この作家の小説が滅法面白いということを今さら知って『悪童日記』の続編となるこの作品をすかさず読んでいるのだけれど、語られざることが立ち上がってくるこの虚構の面白さは滅多に味わえるものではない。三作目が『第三の嘘』というタイトルなのも奮っていて、信用できない作者であることにかけてはカズオ・イシグロかアゴタ・クリストフかという感じ。

Published on: 2025/10/3

Categories: 本