歴史小説のウソ
佐藤賢一『歴史小説のウソ』を読む。読みやすくすんなり入ってくる内容なので、すぐ読めてしまう。30年にわたって歴史小説を書いてきた作者が、この論のおわりに人間の変わらなさを戦争によって感じ、一方で少子化という現象が人間の本質を変えていくのではないかと述べる。歴史視点では少子化というのは、特別であると感じられるのかという点はやや興味深い。というのも、それは都市化を背景とした単に経済を動機とする現象なのではないかとも思えるからである。そうした面からは人間の本質とはあまり関係なく、経済的な判断の帰結として普遍的なことなのでないかとも思えるのである。
『テミスの不確かな法廷』の第5話をオンエアで観る。引き続きおもしろいのだけれど、ドラマの内容としては原作とはまったく異なる奥行きが感じられて、さすがNHKドラマという感じ。このうえ物語はさらに厚みを増していくようである。
Published on: 2026/2/3
Categories: 本