兆候
最近読んだ記事では、小説家がアルツハイマーの発症以前に書いた文章を分析すると語彙の数が有意に低下していたことがわかるという研究が紹介されていて、それはいかにもありそうなことだと思ったことである。明らかに機能が低下した脳であっても、言語化を習慣とすることで外見的にはそうとはわからない様子で振る舞うことさえ可能になるという話もあったから、結局のところ人間の認知機能の本質は言語によってもたらされ、社会的な文脈にのみ存在すると考えてもいいのかもしれない。
もちろん、このように毎日、記しているテキストが統計的な処理をしかるべく行うことによって、この脳のなんらかの傾向を示す証左となっても驚かないけれど、老化の一般的な方向としては、それが何であれ減衰方向を指し示すことになるだろうから、認知機能の危機を知らせるものになるかはよくわからない。
Published on: 2026/2/17
Categories: 日々