単純な場所

sophisticated girl; plain space

罪人たち

『罪人たち』を観る。1930年代のミシシッピ州クラークスデールで双子の兄弟が酒とブルースの店を開くが、その夜、アイリッシュ・ヴァンパイアが訪れる。『フロム・ダスク・ティル・ドーン』みたいな状況が現れるまでに1時間、全体で137分という長尺であり、そもそも全体に情報と象徴が多くて非常に見応えがある。

悪魔に魂を売ったというロバート・ジョンソンのクロスロード伝説をモチーフにもちつつ、一貫して境界の内と外の物語ではあるけれど、そこに引かれているのは白人と黒人、死者と聖者の別というシンプルな線ではなく、あれこれと多層的でそのこと自体がおもしろい。結末にかけての映画的な展開もよくて、映画好きのための映画には違いない。

Published on: 2026/3/20

Categories: 映画