ホログラフィー原理とはなにか
ブルーバックスで橋本幸士『ホログラフィー原理とはなにか』を読む。著者は京都大学大学院の物理学者。『シン・ウルトラマン』の物理学監修も行っているとあって啓蒙に熱心な様子で、もちろんきわめて難解な内容であるにもかかわらず、なんとなくわかった気になれる書きぶりに感心する。そしてAIはこの分野での数学的発展を大いにサポートするのではないか。
この話は続きとなる部分が一層、興味深くて、3次元の体積に存在するすべての情報はその領域を囲む2次元の境界の表面に完全にコード化され保存されているという世界観は、すなわち低次元の情報から高次元の情報を再構築するニューラルネットワークの数学的構造と類似していると言われれば、そういうこともあるかもしれないという気にもなる。宇宙の大規模構造がビールの泡と似ているという類の話は大好物なのである。
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