増補新版 韓国文学の中心にあるもの
斎藤真理子『増補新版 韓国文学の中心にあるもの』を読む。ハン・ガンの秀逸な翻訳で気になっていた訳者が、韓国の代表的な文学とその源流を解説する内容で、ほとんどの読者がこれらを読んでいない前提で書いている様子で非常にわかりやすいし、語られる歴史的背景はほとんど意識的に忘却されてきたであろう民族の精神的外傷として刻まれたもので重く、なんだかすごいものを読んでしまったという心持ちになる。これ以降、こうした文脈を改めて知った上での読書体験はまた、これまでとはまったく違うものになるだろう。
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