単純な場所

sophisticated girl; plain space

『敵』を観る。独居の元教授が静かな日々を送り、いつか蓄えが尽きれば自裁しようと考えている。だが、それ以前に心身の失調は到来し、混乱のなかで自分を見失っていく。長塚京三が老境の仏文教授を熱演している。筒井康隆が六十代の頃に書いた小説を原作の映画化。往時の作者にはほとんど嗜虐ともみえる冷酷な語り口があって、この作品もそれをよく映しとっていると思う。見ていて辛くなるという意味で良作なのであろう。

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Categories: 映画