単純な場所

sophisticated girl; plain space

火定

澤田瞳子『火定』を読む。平城京を舞台にしたパンデミック小説。大流行した天然痘にほとんどなす術もなくあがらう施薬院の奮闘にあれこれの因縁がかかわってくる。奈良時代という舞台設定にむかって読者の常識と価値観が更新されるように筆はすすみ、リーダビリティそのものも非常に高いので、事態の緊迫に従ってすらすらと読める。この作者の小説はこれまで読んだことがなかったけれど、この語り口は大したものである。

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