レオ13世

このたびの新たなローマ教皇はレオ14世となったけれど、先代のレオ13世はといえば産業革命期のひとで、1891年の回勅レールム・ノヴァールム「新しい事柄について」において、第1次産業革命における工場主への富の集中と搾取を鋭く批判して、これに立ち向かう姿勢を示したそうである。レオ14世がテクノロジーですべての問題を解決しようとするパラダイムに注意を喚起する姿と重なって、AIが台頭するこのとき、この名がふたたび使われることになったのはおそらく偶然ではないと思い至る。このようにして歴史は作られていくのであろう。

Published on: 2025/5/13

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