ファーストキス 1ST KISS
『ファーストキス 1ST KISS』を観る。坂元裕二脚本、塚原あゆ子監督で、松たか子と松村北斗の予告編がYouTubeでも何度となく流れてきて、これは観たいと思っていたのである。吉田修一の某作みたいな悲劇と「減点法」による夫婦の気が滅入るような日常が、ラブコメ調に盛り上がっていくのも松たか子の徳というものであろう。
3年待った餃子がタイムトラベルの導入に使われるあたりは、さすが坂元裕二という感じで感心したのだけれど、作中で短く言及される時空論のイメージがいやにモダンだと思ったら、エンドロールには物理学監修として野村泰紀の名前があってさもありなんと思ったものである。もちろん、物語の中身は物理学の知見とはほぼ関係ないとして。
このあとに『しあわせな結婚』で松たか子のドラマを補充できるのもよろこびであって、こちらでも15年という時間軸が採用されていてちょっとおもしろい。
Published on: 2025/7/26
Categories: 映画