28年後…
『28年後…』を観る。The Rage Virusが英国を滅ぼした28年後、イギリスの離島で生存者が築いた砦での共同生活が描かれる。趣味としては文明の崩壊そのものが描かれる話が好きなのだけれど、復興未だならず中世が混じったような生活の世界観の構築はまずまずよくできている。
序盤からラドヤード・キップリングの『Boots』が不気味に詠唱されるモンタージュにシビれる。これは1915年の録音だそうである。
Boots—boots—boots—boots—movin’ up an’ down again. There’s no discharge in the war!
それも含めてダニー・ボイルの演出はアクが強く、かなり自由なので好悪は別れそう。そしてどうやらこの世界線では『28週後…』で起きたアウトブレイクはなかったことになっていて、文明が多層化しているという設定にもやや不思議なところがある。すでにこの続編の公開も決まっているのだけれど、ゾンビものからファンタジーか叙事詩かという方向に向かっていて、どこまでついていけるかという気がしなくもない。
Published on: 2025/9/28
Categories: 映画