ドールハウス
羽田を出発して雨のバンクーバーで乗り継ぎ、深夜のトロントに到着する。迎えのリムジンはサハールと名乗るアラブ人で、夜も遅いので人通りはまばらなのだけれど、表出する多様性が楽しい。あわよくば料金を二重取りしようという悪びれのなさがさすがなのである。
機中で『ドールハウス』を観る。呪いの人形という古典的なテーマではあるけれど、心理サスペンス調の前半からジャパニーズモダンホラーに転調していく雰囲気が悪くない。安田顕や田中哲司が出てくるだけで楽しくなってしまう。長澤まさみの病んだ感じもさすがで、キャストもいいのである。
Published on: 2025/10/23
Categories: 映画