そして恋にはシャンパンを
『そして恋にはシャンパンを』を観る。クリスマスが近くなると王道のジャンル映画が必ず配信されるものだが、これまた驚くほど捻りなくお約束通りの話でほとんど何も考えることなく観ることができる。ニューヨークで働く女性がフランスの伝統的なシャンパンファームを買収する案件でパリに赴く。偶然に出会った男性が実はオーナーの息子という設定であとは押して知るべし。
こういう物語が重ねて作られるところをみるとアメリカの底に流れるキャピタリズムへの嫌悪と伝統への憧憬を感じざるを得ない。グローバリゼーションからの後退を図りつつ、しかし結局のところは富豪の力で万事解決というのが当世風を示していて、何かを反省しているという雰囲気ではないものの。
Published on: 2025/11/23
Categories: 映画