展望
あけましておめでとうございます。
年の暮れ、BBCの世界情勢編集長が1960年代以降、2025年ほど気がかりな年はみたことがないという記事を読む。ヨーロッパからするとひとつはもちろんウクライナである。ロシアによるグレーゾーンでの圧迫は西側の緊張を高め、各国での徴兵の動きなどを踏まえれば「今回は違う感じがする」というのも無理はない。ガザでの人道上の危機について見て見ぬふりが続く一方で事態は何も改善せず、中国は南シナ海と台湾海峡でサラミ戦術を続け既成事実を積み上げていく。アメリカはトランプの任期がようやく1年経過という地点にあって、中間選挙がどうあれ、さらに内向きとなって迷走を続けるのは確実とみえる。
すでに第3次世界大戦が始まっているとすれば、その実相は専制の台頭と自由の後退として、世界のかたちを変え始めていると考えなければならない。2026年は自由の回廊が狭まっていくことを体感するような年になるのではないだろうか。残念ながらあまり明るい展望は描けないだろうと思うのである。
Published on: 2026/1/1
Categories: 日々