単純な場所

sophisticated girl; plain space

怪物

『怪物』を観る。諏訪圏フィルムコミッションが撮影協力に入っていて、見覚えのある街並みが舞台になっているのは知っていたのだけれど、安藤サクラが醸し出す母親のオーラが恐ろしくて何となくスルーしていたのである。くだんの母親だけでなくどの登場人物の関係性にも少しずつ歪みがあるようで、坂元裕二の脚本のなかでも陰の濃いものになるだろう。監督が「生きている」と断言したという結末についても、初見でそのように解釈しなかったので、やや混乱している。同時に、複雑な題材をどのように表現するかについては念入りな検討が行われた様子で、その過程や判断自体が発信されているのは興味深く、意義は大きいと思うのである。

この日、ベネズエラの首都カラカスで複数の爆発が起きたことが伝えられる。かねてトランプが予告していた通り、アメリカによる空爆が行われたということのようである。ヨーロッパ、中東に続き南米で、一方的な侵略行為によって紛争が起きるのであれば、南シナ海において同様のことが起きないと誰がいえるのか。この年は国際秩序がいよいよ変容した年として記憶されることになるだろう。

Published on: 2026/1/3

Categories: 映画