単純な場所

sophisticated girl; plain space

雪風 YUKIKAZE

『雪風 YUKIKAZE』を観る。太平洋戦争でほとんどの海戦に参加してこれを生き延びた巡洋艦の話。もちろん、神林長平が『戦闘妖精 雪風』で、かならず帰還する雪風の着想を得たのはこの不沈艦に違いない。本作は戦史を踏まえつつ、しかし竹野内豊が演じる雪風艦長は名前からして架空の人物で、このあたりの製作の意図はよくわからない。全体にマニアックな雰囲気はあって、古風な操艦の描き込みがしたかっただけという疑いは拭いきれない。

ストーリーはあってないようなものだし、結末に至っては何のために有村架純を動員したのかも含めて謎が多すぎる。もしかしたら、もう少し長い尺であったはずのものなのかもしれないけれど。ステレオタイプのみで構成されている印象もあり、雰囲気を楽しむ映画と割り切るべきなのかもしれない。正直なところ、現代的に美談といえるストーリーのために史実には依拠していないということだと思うのである。

Published on: 2026/1/10

Categories: 映画