煮えたぎる海峡
『煮えたぎる海峡 台湾防衛のための緊急提言』を読む。普段ならこの手の本にはそれほど食指が動かないのだが、第1次トランプ政権でインド太平洋政策を担当したという著者が、どういう論を展開するのか興味があったわけである。台湾や日本、オーストラリアが今後1-2年のうちに何をすべきかという観点で、何人かの識者が寄稿しているのだけれど、基本的には抑止戦略として最新式の兵器プラットホームへの膨大な投資をすべきという趣旨で、オレの考えた最強戦略が語られると理解して、それほど外れていない。
台湾有事にあたって日本が前のめりに対応していくのは現在の政権である限り、間違いないことではあろうが、机上演習では米軍にも甚大な被害が出ることは不可避の状況に、現在のトランプ政権が積極的にコミットするとはとても思えず、それを自明の前提としている点において、空想の色が濃い。
Published on: 2026/2/18
Categories: 本