単純な場所

sophisticated girl; plain space

エディントンへようこそ

『エディントンへようこそ』を観る。A24制作のアリ・アスター監督作品で、コロナ禍の2020年、ニューメキシコ州の町を舞台にして対立と分断が描かれる。主人公の保安官を演じているのがホアキン・フェニックスである。もともとの構想が現代西部劇というコンセプトらしいので、物語は暴力の噴出に向かって不穏な雰囲気を溜め込んでいく。関係性が破綻していく異様な展開はアリ・アスター一流のものではあるけれど、コロナ後の現実に比べればやや牧歌的な絵空事に見えなくもない。野蛮さでいえば、リアルワールドは今や虚構の数段上を行っているのである。

イランでは圧倒的勝利を宣言した米軍がF-15を撃墜され、防空機能もそれなりに残っていることが明らかになる。脱出したパイロットを双方が捜索しているという話もあって、これは『エネミー・ライン』を想起せざるを得ない。米国が国際法を気にしていた時代の懐かしい映画ではあるものの。

Published on: 2026/4/5

Categories: 映画