教皇選挙
『教皇選挙』を観る。伝統的でありながら今日的でもあるコンクラーベを舞台にしたサスペンス。非常に政治的な組織が自らを世俗から隔離していくシステマチックな手順が描かれ、クローズドサークルの完成をもってミステリの語り口が立ち上がってくる雰囲気にわくわくする。同名の小説を原作とした脚本がよく出来ているのだけれど、エドワード・ベルガー監督が構築する画面も視覚的に凝ったもので映像としても素晴らしい。バチカンの内部がこのようなデザインであるとは思わないけれど、ビジュアルとして秀逸だし緊張感が途切れない。よく構築された映画なのである。
不在であるはずの前教皇の存在の大きさが、物語の進行にしたがってさまざまに立ち上がってくるのは物語のフックとして面白い。愛玩したカメが最後に池に戻されるあたりも気が利いている。
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Categories: 映画