暗殺の冬
クリストフェル・カールソン『暗殺の冬』を読む。スウェーデン南西部のハッランド県を舞台にした警察小説の2作目ということだけれど、前作は舞台となる土地を同じくする一方で直接の話のつながりはなく、未邦訳みたい。タイトルの暗殺は1986年2月のオロフ・パルメ首相の事件を指している。この国家的事件の陰で起きた事件と、それがもたらした30年以上にわたる経緯が視点を入れ替えながら語られる。全体にスウェーデン警察小説の伝統を継いでやや重いところがある。ニューヨーク・タイムズで年間ベストミステリーに選出されたのは、この正統らしさも寄与しているような気がする。
Published on: · 2026年の記事
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