単純な場所

sophisticated girl; plain space

ウォールデン

ソロー『ウォールデン 森の生活』を読む。世に長いといわれる冒頭の経済のくだりは、19世紀にさえ人は経済システムに組み込まれてほとんど自由なく生きていたということを教えてくれるのだけれど、もちろん現代は、それに何重かの輪をかけた状態にあって、疑問を持つことすらなくなっていることを読者は自覚するであろう。

そして、いわゆる丁寧に生きるというスタイルがこのあたりに起源をもつことは、ソロー自身が簡素な生活の実験の動機を慎重に生きたかったからと述べていることからも納得できる。それすらも高額化していく資本主義の恐ろしさというのはあって、しかし実験の結果としての几帳面な会計の記録といかに切り詰めるかという工夫が証明しているように、本来は金をかけることを拒絶するストイックな態度自体に重要性をおくべきとみえる。

Published on: · 2026年の記事

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